自分史というと、おごそかな響きがある?
〇自分史と、自叙伝(自伝)・偉人伝とのちがい
自分史というと、偉い人が書き残すものというイメージがあります。
「そんなたいそうな人生を歩んでいないから
書くことなんてない」
と思ってしまいます。みなさんもそう感じませんか?
自分 + (歴)史 で「自分史」から
自分を中心にした歴史を書き記し、後世に残すといった意味合いを感じることや、
何らかの形で成功した個人の生涯の事業・事績を中心とした記録を残す、自伝・自叙伝と
ニュアンスが似ていることも、敷居を高くしている原因ではないでしょうか。
私の場合は、この出来事は忘れたくないと思って書いていました。
日常でいいなと感じた出来事や、旅行など些細なことです。
日記の延長線上のようなものです。
ただそれが自分史の一つの形でもあると気づいたのが
自分史に興味を持ったきっかけです。
3年ぐらい前です。
そこで自分史を辞書で調べてみると
自分史は、平凡に暮らしてきた人が、自身のそれまでの生涯を書き綴ったもの(広辞苑第5版)
とあります。
▮広がりつつある自分史の可能性
いま、全国各地で自分史に関するセミナーやイベントが行われています。
私は昨年、岡山で催された自分史フェスティバルに参加してみたのですが、
自分史を書くにもいろいろな目的があるのだと実感しました。
自分のためではなく、だれだれのために、その生涯を書き残しておきたいという様に
です。
自分が生きた証を残すためではなく、大切な人が生きていたことを記すために
書くこともあるのだと考えさせられました。
一方で、自分史作成を就職活動をする際の自己PR を見つけるために使ったり、
社会人が過去の棚卸をしてスキルアップするために使ったりと、
様々な方面で役立てられています。
▮もっと気軽に自分史を作り始める
軌道に乗るといいのですが、
それまでがきついのが自分史づくり。
セミナーやイベントに参加するのもいいですし
当事務所でも、自分史活用アドバイザーとして
サポートしています。
でもまず一人で始めるのなら
今までで一番忘れたくない瞬間から
書き出すのはどうでしょうか。
文章だけではなく、写真やイラストに
コメントを少し付け足すのもいいかと思います。
自己肯定感がつくとか、自分の経験を継承するとか
堅苦しいことはひとまず置いておいて、まずは
書き始めることで元気が湧いてくることを体感してほしいです。
文章だけではなく、お気に入りの写真や自作の短歌や俳句、
絵や詩・イラストなどを付け加えていくと更に楽しめます。